【フィリピン/セブ】CPILS視察報告
2026年10月26日(月)、フィリピン・セブ島にある老舗語学学校「CPILS(Center for Premier International Language Studies)」を訪問し、日本人マネージャーの末岡さんにご対応いただき、最新のカリキュラムや学生の国籍比率、校内施設、学生寮の改善状況などについて詳しくお話しを伺いました。
CPILSは20年以上の運営実績を誇る大規模語学学校で、最大約300名の学生を受け入れることができます。視察時には約200名の学生が在籍しており、中国、台湾、ベトナムからの留学生が特に多く、モンゴルやサウジアラビアなどからも学生が集まっていました。近年ではチリやエクアドルといった南米からの留学生も見られるようになり、AIを活用して語学学校を比較・検討する中で、教育の質の高さを評価してCPILSを選ぶ学生も一定数いるとのことです。
国籍バランスが良く、多国籍な環境で友人を作りやすいこともCPILSの魅力です。40~50代の学生も在籍しており、最大12名で構成されるネイティブ講師による多国籍グループクラスを通じて、年齢や国籍を問わず交流が生まれています。
CPILSではIELTSコースの人気が非常に高く、夏休みなどの繁忙期を除くと、全学生の約60%がIELTSコースを受講しているとのことです。特に中国やベトナムからの留学生に人気があり、一般英語コースで入学した後、現地でIELTSコースに変更する学生も珍しくありません。
2025年にはIELTSの「Partner of the Year」に選ばれた実績があり、校内にはIELTSリソースセンターも設置されています。IELTS公式試験は金曜日から月曜日にかけて受験機会が設けられており、TOEIC試験も月1回実施されています。また、IELTSコースを12週間申し込むと、学校側がIELTS公式試験費用を負担するプロモーションも用意されているため、12週間で申し込む学生が多いとのことです。近年はIELTSスコア7.0~7.5を取得する学生も増えており、試験対策に強い学校としての実績を積み重ねています。
講師の教育にも力を入れており、週1回の定期トレーニングに加え、月1回の研修も実施しています。これらのトレーニングは、ネイティブのIELTS模擬試験官が担当しており、講師の指導力向上と授業品質の維持に取り組んでいます。現在、ネイティブ講師は6名在籍しており、20年以上勤務している経験豊富な講師も多い一方、今後は講師陣の若返りについても検討を進めているとのことです。
IELTSコースを中心に学習意欲の高い学生が多いため、校内は比較的落ち着いた雰囲気が保たれています。平日は授業や自習に集中し、週末には外出してセブ島での生活を楽しむ学生が多く、勉強とプライベートのメリハリをつけた留学生活を送っていることも特徴です。
今回の視察で特に注目したのが、新たに整備された「Career Program(キャリアプログラム)」です。ワーキングホリデーや海外就職を見据え、渡航先で実際に役立つ英語力を身につけることを目的とした、実践的なプログラムとなっています。日本人留学生にとっても学びやすい内容が意識されており、従来の一般英語学習から一歩踏み込んだ専門的な英語を学ぶことができます。
新たにスタートした「Medical English」は、看護師や医師など、医療分野での就職や進学を目指す方に適したプログラムです。初週には個別ヒアリングが行われ、学生それぞれの目標や英語力に応じた授業内容が提供されます。マンツーマン授業では医療英語を中心に学び、グループ授業では一般英語を組み合わせることで、医療現場だけでなく海外生活や進学先でも必要となる総合的な英語力の習得を目指します。
さらに、フィリピン国内の医療業界従事者と英語でディスカッションする機会も設けられています。このディスカッションにはCPILSの講師も同席するため、実際の医療現場で使われる英語に触れ、その経験を通常授業での学習につなげることができます。ディスカッションは4週間で3,000ペソ、週1回30分の計4回となっています。
Medical Englishの開講には最低5名の受講者が必要で、視察時には5名が受講していました。今後は指定入学日を設ける方向で調整が進められているとのことです。
同じくキャリアプログラムの「Barista & Beverage English」は、オーストラリアやニュージーランドなど、カフェ文化が根付いた国でのワーキングホリデーを考えている方におすすめのプログラムです。接客時の英語表現や飲料に関する専門用語などを学ぶほか、CPILS校内のカフェで無料の実習を受けることもできます。
また、学校関係者が運営する提携カフェでの実習も可能ですが、こちらは別途費用が発生します。プログラムにはプレゼンテーションも組み込まれており、4週間という比較的短い期間でも、実践的な英語学習とアウトプットを組み合わせた充実した内容となっています。
「Hotel & Hospitality English」では、ホテルや接客業で求められるフォーマルな英語表現を学びます。一般的な接客対応に加え、クレーム対応など、実際の職場で想定される場面を取り入れたカスタマーサービス英語を習得できることが特徴です。インターンシップについては、学校内で実施する場合は無料、外部ホテルで実施する場合は有料となっています。
「Working Holiday & Visa」コースは、ワーキングホリデー先での就職活動に備えるためのプログラムで、英語での面接対策や履歴書(レジュメ)の作成方法など、現地で仕事を探す際に必要となるスキルを学ぶことができます。海外渡航前に就職活動の準備を進めておきたい方に適した内容となっています。
なお、これらのキャリアプログラムは現在も内容のブラッシュアップが進められており、CPILSのインターンスタッフが実際に受講しながら改善点を確認しているとのことです。今後、受講生からのフィードバックなどを踏まえて、カリキュラムや実習内容が変更される可能性があります。
英語教授法を学ぶ「TESOL」コースについては、Intermediate以上の英語力を持つ学生が対象となります。最低2名以上の受講希望者が集まれば開講可能で、指定入学日は設けられていないため、条件が整えば希望する月曜日から受講を開始することができます。
また、親子留学向けのPCP(Parent-Child Program)についても授業コマ数の見直しが行われており、幅広い留学目的に対応できるよう、プログラムの改善が続けられています。
学習環境だけでなく、校内設備や学生寮についてもさまざまな改善が進められていました。オフィスでは照明が明るいものに変更され、校内には学生がリラックスできる新たなラウンジスペースが設けられています。以前、階段を上がった場所に設置されていたマッサージチェアは撤去され、そのスペースもラウンジとして活用されるようになりました。
新設されたCPILSラウンジには大型モニターが設置されており、学校のNetflixアカウントを利用して映画やドラマなどを楽しむことができます。ラウンジは午前7時から深夜0時まで利用可能で、授業後のリフレッシュや学生同士の交流の場として活用されています。
自習室では、各学習机に新たに電源ソケットが設置され、パソコンやスマートフォン、タブレットなどを充電しながら学習できるようになりました。平日は午前2時まで利用できるため、授業後も集中して勉強したい学生にとって便利な環境が整っています。
CPILSのジムは、フィリピン国内の語学学校の中でもトップクラスの規模と設備を誇ります。今回の視察ではランニングマシンが増設され、傾斜を調整できる機種も新たに導入されていました。トレーニング機材が非常に充実しており、運動を楽しむだけでなく、国籍の異なる学生同士が交流する場所にもなっています。
プールサイドにはバスケットゴールが設置されており、学生同士がスポーツを通じて親睦を深めることができます。また、日曜日にはアクティビティの一環としてプールサイドで映画が上映されるため、週末に外出しない学生も、プールや映画鑑賞を楽しみながらリラックスした時間を過ごすことができます。
学生寮についても、快適性やプライバシーへの配慮を目的とした改修が行われています。室内の床材は従来のタイルからフローリングへ変更され、ベッドとベッドの間には収納スペースと電源ソケットを備えた間仕切りが設置されました。これにより、相部屋でも隣の学生の寝顔が直接見えにくくなり、プライバシーを確保しやすい環境となっています。
各部屋の学習机にはデスクライトが設置されているほか、プレミアム寮では室内にモニターも用意されています。バスルームの排水溝には虫の侵入を防ぐためのカバーが取り付けられるなど、細かな部分にも改善が見られました。また、学生寮エリアの各階にはウォーターサーバーが設置されており、日常生活の利便性にも配慮されています。
校内カフェは、これまで外部業者に運営を委託していましたが、現在は学校による直接運営に変更されています。支払いにはバーコード決済を利用することができ、学生が気軽に飲み物や軽食を購入できる環境となっています。喫煙スペースは校舎4階に設けられており、24時間利用可能です。
食事については、大規模校ならではの豊富なメニューが提供されており、品数の多さが特徴です。学生からの満足度も高いとのことで、長期留学でも食事を楽しみながら生活できる環境が整っています。
健康管理の面では、校内クリニックに平日午前8時から午後10時まで看護師が常駐しており、土日祝日についても時間は限定されるものの、看護師による対応が可能です。慣れない海外生活の中で、校内に医療面の相談ができる環境があることは、留学生にとって安心材料の一つといえます。
今回の視察を通じて、CPILSはIELTS対策における高い実績を維持しながら、ワーキングホリデーや海外就職に向けた実践的な英語教育にも力を入れていることが分かりました。特に新設されたキャリアプログラムは、英語を学ぶこと自体を目的とするのではなく、留学後に英語をどのように活用するかまで考えられた内容となっており、今後の展開にも期待が持てます。
また、学習意欲の高い多国籍な学生が集まる環境に加え、自習室やラウンジ、ジム、学生寮などの設備改善も継続的に進められており、勉強と生活の両面で充実した留学生活を送れる学校であると感じました。
IELTSのスコアアップを目指す方はもちろん、ワーキングホリデー前に実践的な英語力を身につけたい方、多国籍な環境でしっかり勉強したい方にもおすすめできる語学学校です。
最後になりますが、お忙しい中、学校施設のご案内や最新情報について詳しくご説明いただきました日本人マネージャーの末岡さん、誠にありがとうございました。