BLOG

ブログ

フィリピンでは1%の富裕層が富の半分以上を!?


世界銀行によると、『貧困と公平さ』の調査結果で、財閥や大企業、もしくは最上位高額所得者の1%が、フィリピンの富の半分以上を占めていると発表しました。

フィリピンの人口は1億人強で、その1%の約100万人が、フィリピン経済を実質支配する中国系とも言われており、富裕層の多くは中国系ではないかと見られています。

現在の世界長者番付にランクインする顔ぶれは、中国系が多く、フィリピン歴代政権の経済政策が富裕層を更に富ませる結果となっていることが危惧されています。

世界銀行が指摘する富の偏在が顕著な国は、1位のロシアに続いて、トルコ、香港、フィリピンと続いています。

世界銀行はフィリピンの貧困を削減するためには、「雇用環境の創出と人材育成」、「農業分野の生産性向上」、「自然災害によるダメージ管理」などを挙げていますが、ドゥテルテ政権が苦手とする分野ともなっています。

フィリピン国内の経済成長率は高く推移していますが、フィリピンのGDPの10%はフィリピン国外で働く海外労働者からの送金によるものでもあります。

貧富の差をなくすために、フィリピン政府としてどのような対策を行っていくか、これから更なる注目が集まりそうです。