【フィリピン/セブ】2025年4月Target Global English Academy視察報告
Target Global English Academy(以下、同校)に、私個人としては約8年ぶり、移転再開後初めて訪問させていただき、校長の石原さんにご案内いただきました。
同校は、セブ郊外のタランバンエリアに立地する日本人経営の語学学校で、講師陣の徹底教育はもちろんのこと、シェフや清掃員、その他すべての学校に関わるスタッフに自分の仕事にプライドを持っていただくよう、常にプロ意識を持って業務に取り組むよう指導しています。また、学校もスタッフ教育への投資を惜しまず、結果として全スタッフが強い責任感を持ち、学校業務に携わっています。
訪問日が丁度ホーリーウィーク(大型連休)と重なってしまい、祝日での訪問となってしまいました。ホーリーウィークはフィリピンの大切なお休み期間中で、大型ショッピングモールなども一斉休業となります。同校も木曜、金曜の2日間は祝日で本来お休みなのですが、6時間の無料マンツーマンを2週以下の学生様へ付帯されたそうです。
まずはタクシー乗車時の注意点についてご説明いたします。「LOT10249 Across Maryville Subdivision Tigbao Talamban, Cebu city」が同校の現住所となっておりますが、Grab等で検索すると元々ここに立地していた「C2 UBEC English Academy」と表示されてしまうため、タクシードライバーが困惑してしまいます。
“Talamban” の “Across Maryville Subdivision” と伝えると学校付近に到着できます。左上がMaryvilleの看板で、道路の反対側に同校が立地しています。もし、タクシードライバーがMaryvilleを知らない場合は、“E-PARK” と伝えて近所のテナントビルに向かい、そこからドライバーを誘導していただく必要がございます。
学校規模は約100名ですが、訪問時には30名ちょっと、日本人45%、台湾45%、中国、ベトナム国籍の方が在籍していました。今後、学校規模も100名⇒150名に拡張されます。4月から夏にかけて右肩上がりで予約が入っています。4月:30名ちょっと、5月:50名弱、6月:70名程度、7月/8月:100名程度となっております。日系校では珍しく、4~8月の申し込みベースで日本人比率が50%を超えていません。
国際交流を重んじる同校では、移転前は偶発的にしか発生しなかった国際交流を移転再開後は学校が構造的にに仕掛けられるよう改良しました。交流が生まれるスポットとして「プールサイド」「カフェテリア」「スポーツ施設(ビリヤード、卓球、バスケットボール、バトミントン)」を学校側がデザインしています。
日本人カリキュラムディベロッパーの片山さん(英語学習のスペシャリスト)が2013年のTARGET立ち上げの時からカリキュラムや教材開発、講師育成やデジタル活用に至るまで多岐にわたって携わっているため、特に日本人留学生にフィットする学校となっています。
フィリピン人のヘッドティーチャーがカリキュラムを作るのが一般的ですが、フィリピン人と日本人では、英語力の土台や背景が異なります。英語のシャワーを浴びて英語が伸びるというのは7歳までだそうで、フィリピン人の子どもが、字幕無しで映画を見られるのに対し、多くの日本人はそういった学習背景がありません。その弱点を日本人が日本人のためにカリキュラムを作ることで最短でのアプローチが可能となります。
学問的に証明されたやり方を採用しているため、石原さんも「王道ど真ん中をいくため、派手さはないがブレが無い」とおっしゃっておりました。教材もオリジナルで、古い教材を常にアップデートし続けています。
同校では”英語力が高い人”ではなく”英語の専門家”から教われるので安心です。例えば英語力が高い人は努力をして成功した人のため「自分のやり方が正しい」と自分の経験則から推測して話す傾向にありますが、単語の覚え方一つとっても、書いて覚える人との聞いて覚える人で分かれるように、実は脳の作りによって覚え方が異なります。
その点、同校は英語の専門家として、これまでの知見から幅広い選択肢を見せてくれます。解を一つ与えたり強要することなく、留学生自身が納得いく形で学習を進められることも特徴です。また、教材やテストにおけるすべての問題が「何に繋がるか?」という答えまで熟知し、開示してくれるため、生徒側も迷いを感じることなく学習できます。
宿題が重要だと考える同校では、宿題ですら学校がデザインしています。講師の裁量に任せてしまうと、宿題の量にばらつきが出てしまったり、講師が良かれと思って、学校指定以外の教材を宿題として出してしまったりという問題が発生します。次の授業に最短でリーチでいるような仕組みまであります。
週に3回(火、水、木)の17時〜18時で講師陣のトレーニングも実施しています。「就業時間内」にトレーニングを行っているため、不参加率が極めて低いことも特徴です。これにより、講師側も疲れないし、断れないという利点が生まれます。仮にトレーニング時間が就業時間時間外の場合、断られてしまうリスクがあり、学校側も講師に対し、トレーニングを強要することもできません。
また、同校では例え講師が変更になった場合でも教え方が変わることはありません。メイン講師が体調不良の際のサブ講師や担当講師が突然辞めてしまった際の新しい講師などの場合、教え方がガラッと変わってしまうことで、戸惑ってしまう生徒も少なくないのがフィリピン留学ですが、そんな中、同校では高いレベルで学校内での教え方を共有化・標準化しています。
一方で、モチベーションの低い講師の量産やマシーン化を防ぐべく、あえて講師の教え方に対して、学校側も100%強制はしません。10%程度遊びを持たせることで、自発的に伸び伸びと教えられるようにするという狙いです。
こうした環境下で、50〜100人講師を集めると、その中から必ずスーパーティーチャーが生まれます。そのスーパーティーチャーに生徒指導方法を情報共有してもらい、その対価として、インセンティブを与えるようにしています。講師自身の評価も上がり、ボトムアップができるのはもちろん、やればやるほど進化し続けられる労働環境にもなっています。
スピーキング力を上げたい、英語でコミュニケーションを取りたい場合は、1:1でリスニングを取ることを同校では、推奨しています。音声変化をリスニングクラス内で学ぶことができ、英語の音が崩れるメカニズムを論理的に証明できるのが同校の強みです。「音声変化を学べただけでもTARGETに来て良かった」とのお声もいただいています。
グループクラスは大(20名)・中(8名)・小(6名)の3種類あります。グループ大のお部屋を自習室として、24時間開放しています。
週末と祝日には売店でお酒の販売もしています。試験的に導入してみたところ、学習効率がむしろ上がったとのことで、本格導入しました。およそ同校の校風からは真逆のようにも見えますが、導入の理由も「論文で証明されたから」というのがいかにもTARGETらしいです。
同校では、スパルタ/ノンスパルタの分け方でなく、オンとオフで分けるという考え方を持っています。Wi-Fiについては、オフィシャルでは公共スペース(ダイニング、教室、自習室、プール周辺)のみの提供となっております。学生寮の建物については、現時点ではルーターの設置を行っておりません。しかし、プールに面した場所ですとWi-Fiの電波が入り使用できるのですが、お部屋の指定はできないため、学生寮内でのWi-Fi利用は保証できないことになります。
入学時にも自己紹介程度のスピーチがあります。入学時には15秒ほどしか話せなかった方が卒業時には2分程度スラスラと話せるようになっており、英語の伸びを実感してご卒業いただけます。
2025年4月2週目には講師引率のアクティビティが開催されました。アクティビティも講師がオーガナイズすると満足度が上がるそうです。例えばガイドブックに載っていないローカルレストランに連れて行ってもらえたり、地元民しか乗船しないようなボートに乗れたりと、海外ならではの貴重な経験を積むことができます。
講師と仲が良く、距離感が近い同校ですが、講師と一緒に出掛けることもできます。異性同士だけでなく同性でも必ず3人以上で行動するというルールを設けています。また、講師に向けて「モラル研修」まで実施し、講師と生徒の関係性は崩さないように徹底しています。
台湾のエージェントから「日本っぽいものがない」という意見をもらい、試行錯誤の末、屋外に和をイメージしたテラス席や、ドリンクやスイーツメニューの拡充予定でおります。ただ、あまりコテコテの日本風にしますと、日本人学生からすると白けてしまうかもしれませんので、思案中とのことです。
日本人に合う食事提供をしているとして、設立より定評がある同校ですが、AKITAという日本食レストランを引き取ったため、食事面でもさらにグレードアップしました。アジア料理だけですと似たりよったりになる部分があるため、加えて馴染のある洋食メニューや麺類などにも力を入れているそうです。また、日本食、韓国食、台湾料理、モンゴル料理など、常に新しいものにトライし続けています。台湾人が野菜にこだわるため、すでにメニューに取り入れており、健康面でも安心です。また、丼ぶりDay開催に向けて、海外から丼ぶりを取り寄せたりと余念がありません。
水曜日、金曜日には往診サービスもあります。最寄りの総合病院は車で5分の場所となり、緊急性が高いときはこちらを利用します。日本語の通訳サービスがある総合病院ですと車で20分ほどで、留学生が一人で行くような軽症の場合はこちらをご案内されることが多いかと思います。毎週月曜日には両替所の方が学校まで来てくれるため、わざわざ外出の必要もありません。徒歩圏内のショッピングモールでも両替可能です。
今後、映画アクティビティを増やす予定で、日本の人気映画に英語字幕を付けて上映会をするそうです。ひとまずSLAMDUNKを上映するとおっしゃっておりました。
タランバンというセブの郊外エリアに立地していますが、治安も良く、遊びの誘惑が少ないエリアのため、本気で勉強したい方にとってはプラスに働きます。郊外とはいえ、実は生活にも不自由はしません。徒歩圏内に、ショッピングモール、スーパーマーケット、ドラッグストア、レストラン、ATM、コンビニエンスストア、ディスカウントストア、カフェ、ファーストフード店、バー、マッサージショップ、スポーツジム、銀行があります。